太平洋に面した崖の上にあるモダニズム建築

Izu Cliff House は、1960年代に物理学者とフランス文学者のご夫婦が構想した、モダニズム建築です。ガラス張りのコンクリート造という無機質なデザインなのに、伊豆特有の自然と海の絶景に囲まれ、太平洋に面した崖の上で目の前に太陽が沈むという物語性のある立地。

その半世紀後に10年間放置され廃墟になっていたのですが、「10年間、森の中に眠っていた」という表現の方が正解かもしれません。森の中の蔦をかきわけて見えた建物は、つたに覆われ、自然にのみ込まれていました。廃墟なのに美しく、まさにラピュタのようでした。それから2年半かけて、できるだけ元の姿に戻すべく再生しました。

設計者:小崎嘉昭建築設計事務所 小崎嘉昭

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